セリフ詳細

屋内の構造は確かにあの廃墟ビルだった。


でも僕たちが知ってるいつもの廃墟ビルじゃない。時間を巻き戻したか誰かがリフォームしたみたいに、コンクリートの壁に汚れも傷もなく綺麗だ。天井に明るさの控えめな白色ライトが廊下の奥へと向かって伸びていて、その突き当りにある壊れて動かないエレベーター入り口の上部のパネルはライトが点灯しているのがわかった。


作品タイトル:とある廃墟ビルディングにて~死の脱出ゲーム編~

エピソード名:第6話

作者名:Tadashi_Kimura

4|ホラー|連載中|7話|25,840文字

オカルト, ホラー, 怪談, 黄昏症候群, 心霊スポット, 脱出ゲーム, 村山台駅, 幽霊, 呪術, 都市伝説

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学校を終えて下校していた先輩後輩の女子高校生二人組が、新しく仕入れたばかりの奇妙な噂を話していた。突然スマホが乗っ取られて通常操作が出来なくなるという。その間スマホは耳障りの悪い不気味なビープ音が繰り返し鳴り響き、謎のゲームに誘われるれるらしい。そのゲームへの招待を決して承諾してはいけないらしい。もしそのゲームの誘いに乗れば、逃れられない死の脱出ゲームに参加させられるというのだ。

突然スマホを何者かに乗っ取られ起こるというその都市伝説的事象は、どうやら彼女たちが通学で利用している村山台駅近辺で起きているという。後輩マユカの誘いに乗り、先輩ヨウコはその噂が本当かどうかを確かめようと思い当たる場所へと向かうことにしたのだが・・・。