作品数58
総合評価数2,479
総合PV数1,346,772

作者ブックマーク

活動報告

「写経」が愉し

『椎名麟三の「愛について」を読む』で、椎名さんの文章を「写経」しています。
やはり昔の文章というか、ワープロやパソコンのない時代、「手書き」の原稿、その生々しさのようなものが、随所に感じられます。

漢字がほとんどなく、平仮名が多い。改行もほとんどない。(写している段階で、パソコンやスマホでは改行があった方が読み易いと思い、改行は僕がかってに入れています。その他は、原文のままですが、あまりにも平仮名が続き、句読点もないところは、漢字に変換しています)

要するに、けっこう文字でビッシリな原文。
今では簡単に書き直せたりできるけれど、当時はかなりの覚悟をもってモノを書く、原稿に向かっていたんだろうなあ、と偲ばれます。

ブルー・ブラックのインキを差し込み、万年筆でコクヨの原稿用紙に向かっていた頃が懐かしい…

とまれ、この「写経」が、ことのほか、おもしろく。
読むのと、その読んでいるものをまた書くのとでは、体感が全然ちがうなあ、という感じがします。

お寺で、よくほんとの写経が、講座みたいに開かれているところもあるらしいけれど、なるほど、読むお経と、実際にそのお経を自分で書いてみるのとでは、こんな感じの違いがあるのか、というのを心地よく痛感しています。

何というか、「自分のものにできる」感覚があるというか。

と、活動報告を書いてみました。
暑い残暑が続きます、みなさまも御体調、お気をつけて…

2022年 08月10日 (水) 12:36|コメント(0)

コメントはありません