mika (ID:mikafone)

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活動報告

2000字コメディ参加作品、「ささやかな戦い」

2000字コメディ応募作品、「ささやかな戦い」を投稿しました。
ロシア語における過度な英語からの借用語の問題と、その風潮に反対する少年の言語的戦いです。
作中に描いたロシアのSNS「フコンタクテ」や「テレグラム」、「エリツィ」は実在します。
コミュニティ「ロドノレチエ」は、外国語からの借用語の代わりにロシア語を使うことを提案しています。
「ロドノレチエ」の書き込みを読むと、とても面白くて! ぜひ紹介したいと思い、物語仕立てにして書きました。
作中の冷製スープはオクローシカをイメージしています。クヴァスを用いた冷たい微炭酸スープ。

「ロドノレチエ」では、インターネット関連の最近の借用語だけでなく、古くからの借用語(タクシー、メトロ、カフェ、メーデーなど)についても議論されており、興味深いです。
正教徒向けのSNS「エリツィ」もロシアらしいなと思います。信徒同士が交流したり、聖職者に質問したり、礼拝動画を見たり、宗教音楽を聞いたり、最寄りの教会の地図を見たりできるそうです。ちなみに、「ここに言論の自由はない」とあらかじめ言われていて、政治色の濃いコメントをすれば本当に削除されるのだとか。

日本語でも外国語の意味を訳さず、音訳する言葉が多いですよね。昔の人も「般若波羅蜜多」や「阿耨多羅三藐三菩提」と音訳しています。「知恵の完成」、「最高の完全な知に目覚めた」と意味訳してくれた方が分かりやすいのに、と思います。
国立国語研究所の調査によれば、j-popの歌詞では1990年代以降、外来語・外国語の使用が減少傾向なのだそうです。「いつだって I Love You」とか「目をそらさずに Watch me」のような日英混合文の歌詞は、最近は減っているのですね。ビジネスや政治、メディアなどでは増加傾向なので、その違いが面白いなと思います。

2021年 05月16日 (日) 12:11|コメント(0)

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