昨日、「バイブル・スタディ・コーヒー　～スラスラ読める！ 聖書入門」の最新話を公開しました。
今週のお題は、
★「創世記」 アブラムとサライ、改名する
★「生まれて八日目の割礼」は児童虐待なの？

数千年の伝統を持つ儀式や習慣を現代社会でどう行っていくべきか。宗教は時代とともにあるべきで、古い伝統に固執すべきではない、という意見もあるでしょう。
しかし、割礼や食物規定を遵守することは「シンボル」であり、アイデンティティの問題です。
グローバル化した現代では、生まれ故郷を離れ、宗教も文化も異なる場所で仕事に就くひとも多い。自分が属する共同体が流動的であれば、人種や宗教に束縛されず、自由に生きることができるかと言えば、そうではないですね。
外国に暮らすと日本の文化や日本人らしさを自覚し、強く意識するようになる、ってよく聞きますよね。
ユダヤ人は二度の捕囚とマカバイ戦争、ユダヤ戦争を経て、最終的にパレスチナから追放され、約2000年近くも国を持つことができませんでしたが、民族のアイデンティティは消えませんでした。これは世界史上の奇跡と言えますよね。
古代には北イスラエル王国と南ユダ王国よりも強大な大帝国がたくさんありましたが、滅亡した後、その子孫たちはどこにいったのでしょう。バビロニア人の末裔やアッシリア人の末裔はイラクあたりに住んでいるのかも？

次回は、アブラハム宅に三人の御使いが訪れる場面です。

2021年 09月23日 (木) 22:17｜コメント（0）