あさま春さんのプロフィール
文章は調整機能を持ったつまみのようなものです。古いラジオのチャンネル調整のように。私は世界と関わる時どうしてもノイズが聞こえてしまう。通り過ぎて行く悲しみや希望。生と死への葛藤。そういったもの達を収まるべき場所に収めて行く作業が私にとって文章を書くということです。作品はその為の機能の一部を担い、私に明日への希望を抱かせます。
ささやかな私の趣味にお付き合い頂きありがとうございます。
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未来の骨
自分のことは自分で決めればいい、でもできない
この主人公と同じ状況の人が、今、とても多い。すり減って疲労感だけがたまって、だんだん壊れているのにどう対処すればいいのかもわからず、押し潰されていく状態。 それを、この世のものでは無い男が現れて、一緒に笑ったり、話で盛り上がったり、そんなつもりはなかったろうに偶然が重なって主人公が『自我』を思い出すキッカケを与えてくれる。 『俺はこうしたい』という欲求。『俺はこう思う』という主張。 この世のものではない男は、ひどいものをたくさん見てきたが『水のようだ』と言い『死ぬのも悪くない』と続ける。死 ... 続きを見る
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