活動報告
「俺を憐れむな。お前は神か?」
「そうだと言ったら?」
「帰ってくれ」
(〈アースフィアの戦記〉月ニ憑カレタ歌語リ/二十八章 天ト地ノ発火スル歌)
(教わった通りに歌うね)
言葉は人を喰い、人は言葉を喰う。
喰うということは、そのものを失わせることではない。
取り込み、著しく変質させて、自分の一部にするということ。
(好きなように歌うね)
私たちは著しく変質させるもの。そして言葉は私たちを著しく変質させる。
私たちは空の色を塗り替えることができるの?
歌ってあげる。
月が欲しいと願っても、理を曲げてまで手に入れてようとはしないで。
月は全ての親しい人たちを、知らない他人に変えてしまうから。
よそよそしい世界で。
■
こんにちは。アースフィアの戦記の作者です。
2018年秋から始めた『月ニ憑カレタ歌語リ』の連載も、残すところ「第4部後半」「第5部前半」「第5部後半」の3ブロックとなりました。
第4部は特に重要なイベントが後半に集中しているため、今回公開した前半部は物語のボリュームが少なめというか、カロリーが低い感じになってしまったかもしれませんね。
早く後半をお見せしたいところですが、連載を2年過ぎたところで一旦クールダウンの期間を置きたいと思っております。
完走するために、一ヶ月ほど、極力小説を離れて休む時間が必要です。
そういうわけで、次回の更新は外伝『使者と死者の迷宮』になるのですが、再開までに少し時間があいてしまいます。
遅くて2021年4月には連載再開する予定です。
またお会いしましょう。
2020年 12月27日 (日) 21:14|コメント(0)
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