第2話 隣に家
文字数 958文字
空地だったはずの隣に、小さいけれどけっこうしっかりした家が建っていた。
一緒に冒険した幼馴染のハルトがやってきた。
ハルトは天才的な魔法使い。軽いけどいいヤツ。
俺たちは冒険から帰ってくると、やることがなかった。
勇者になると宿屋が安くなったりいろいろとサービスを受けられる。魔王を倒しているから勇者は冒険者として一人前ということになる。でも国王が勝手に決めた法律 だから、本物の勇者になるにはまだまだな気がする。
先は長いのかもしれない。
母さんに言われたことを思い出し、とりあえずハルトに聞いてみた。
俺にもわからない。
ハルトが仲間になって、一緒にふつうの道具屋に行くことになった。
ふつうの道具屋に向かいながら歩いていると、ハルトが聞いてきた。
冒険者としてそれはどうかとも思うけど。
なんか嬉しかった。
ハルトは優しいから、気を遣ってくれた。
ルカに会う前に、母さんの買い物を済ませることにした。