承認欲とその進化

文字数 674文字

承認欲、承認欲求とは
人に認められたいという気持ちのことだ。

なぜ人間には承認欲があるのか?
なぜ同じように群れをなす他の動物達には承認欲はないと言われているのだろうか。
他の動物との大きな違いはイメージ、想像力の差だろう。
動物にも大なり小なり承認欲はある。
飼い犬は主人の機嫌をとる。
話すことはできないが、犬だって主人から認められたら嬉しいと思う。

人間に承認欲がある理由の一つは、人類の生存には30−50人程度の集団となり生き残ることが欠かせなかったからだ。
人間には鋭い牙や爪はない。筋力も低い。あるのは体の割に大きな脳だ。

高い知能を使い密接に関わり合いを持つことで集団としてより強固な力を発揮することができた。
集団の中で仲間外れにされないためには集団の長や仲間達に認められる必要があった。



誰が信頼できる人間か、誰が信頼できないかという情報は集団を維持する上で必要だった。
人や物事を判断することが必要だった。


集団で生き残るために自分が信頼できる人ですよ。と周囲に伝える必要があった。

信頼を勝ち得るためには、真面目に自分の仕事をこなし評価される必要があった。

約5万年前に認知革命がおこり、人類は言語によるコミュニケーションが可能となる。

そうすると噂話が始まった。

あいつは食糧を隠し持ち、一人サボっている。
彼は彼女のことが好きみたいだ。
彼は狩りは苦手だが薬草に関する知識に長けている。
長はウサギの肉が好物だ。

誰が信頼できるか、誰が信頼できないかという噂が広まり信頼できないものは集団から外された。

そうして承認欲は人間が集団の中で生活する上で重要なものになった。


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