仏教の教えで欲をコントロールするのは骨が折れる

文字数 684文字

欲望のコントロールを追求した学問の一つが仏教だ

仏教の開祖であるゴータマ・シッダールタは
小国の王子として生まれ、裕福な生活を送っていた

人が老い、病み、死んでゆく定めにあることを恐れた
出家して修行者となることで人生の苦しみを解決する方法を考えた

修行者となったゴータマは瞑想、苦行を行ったが心の安らぎに至ることはなかった

そして生き続けて老病死の恐怖を克服すべきと悟った
その後苦しみから解放される悟りを得た

その真理とは四諦八正道と言われるものだ

生きることは苦しい
老いることは苦しい
病むことは苦しい
死ぬことは苦しい
愛する人と別れるのは苦しい
憎い人と会わなければ行けないことは苦しい
欲しいものが得られないのは苦しい
自己に執着することは苦しい

苦しみの原因は喉が渇いた時に水を求めるような欲求だと考えた

欲望には3種類があり
①現実の中に快楽を求める感覚的欲求
②より良い存在でありたい、永続的な存在でありたいという欲求
③虚無、非存在への欲求(自殺を賛美する自己を無化することによって自己完結を図る)

さらにこれらの3つの欲求の根本原因となっているのが無明であり真の原因としている
無明がなくなった時、涅槃に至る
無明がなくなれば欲求がなくなり苦もなくなる
これが悟りの状態といわれる
この状態に行き着くためには八正道という
正しいものの見方や行いを続け、瞑想を続けることだという
しかし、涅槃に辿り着くのは常人では不可能だ

この様に苦しみは欲求からきている事を明らかとしているが
無明とはなんなのかははっきりとせず
苦しみから解放される術も正しい行いをして瞑想をすれば良いとのことだが非常に困難に思えてしまう






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