美雪「Σ(゜Д゜)外貨預金って意味ないんだ…」
文字数 5,578文字
渋谷家のママさんは、家族が日本国で住むことを前提として
資産の形成をしているため、資産を円で持つことを大切にしているようです。
そのため、投資対象も日本株など円建ての商品が中心となります。
ママ「あたしは外貨建ての資産は好まない。
結婚前にたっくん(旦那の卓也)がバンガードのETFの有用性を
力説してきたから、あたしも多少は融資してやったが」
賢人「バンガード?」
美雪「私がお父さんから渡されたETF(上場投資信託)の会社名だ」
ザ バンガード グループ インク
低コストを売りにした世界最大級の投資会社。
運用資産総額は、9.4兆米ドル(約549兆円)←1ドル112円で
バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社は、
2000年に日本の投資家へのサービスを開始した。
日本の証券会社からバンガードの金融商品を買うことができるのだ。
ママ「ウォーレン・バフェットが生前に妻に残してる遺言がある。
資産の1割を米短期国債に、残り9割をSP500ETFの
インデックス・ファンドに注ぎ込め。
彼はバンガード社のコストの安さを褒めてたぞ」
瞳「コストって何のことですか?」
ママ「ETFは上場投資信託といって、信託にかかる報酬があるんだよ。
つまりプロの連中にめんどくせえ運用を任せるから、
手数料を払うわけだ」
美雪「コストがかかってるの!? (゚д゚)!
お父さんから何も知らされてなかったよ。どうしよ!!」
ママ「この商品に限っては激安だよ。
SBI証券のページをコピペするから全部読め」
『VOO』『バンガード SP500 ETF』
バンガード・S&P 500 ETF (Vanguard 500 Index Fund ETF)は、
総額が大きい米国株式を構成銘柄とするS&P 500指数(同インデックス)の
投資パフォーマンスに連動する投資成果を目指す。
同インデックスは 、米国の主要業種を代表する大型株500銘柄で構成され、
米国株式市場のパフォーマンスを表すベンチマークとして知られる。
分配金回数/年4
分配利回り1.93%
経費率(Total Expense Ratio)0.03%
瞳「/(^o^)\さっぱりわかりません」
賢人「(^○^)心配するな。俺もわからない……」
美雪「私も絶対売るなとしかパパに言われてない…(゚Д゚)」
「S&P500種株価指数」
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社が算出・公表している。
ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している約500銘柄の株価を
浮動株調整後時価総額比率で加重平均して指数化したもの。
1957年3月4日から公表されており、
1941~43年の平均を10として算出している株価指数である。
『米国株式市場の時価総額の約80%』をカバーしており、
世界で最も汎用されている株価指数と言える。
ママ「米国の主な会社500に連動して評価額が推移すると思えばいい。
経費率ってのがコストだ。たったの0.03%だぞ。他と比べたら破格だよ」
瞳「ええっと、仮に100万円分保有してても、0.03だから…」
ママ「300円。税抜きだがな。もう経費は無視していいレベルだ」
美雪「なぁんだ安心した!! 全然お金かからないじゃない!!」
ママ「だから心配するなって言ったろ( ・´ー・`)」
賢人「インデックスって勉強した限りの知識しかないけど、
SP500銘柄にまとめて分散投資するって意味だよな?」
ママ「そのとーり。これを買えばアメリカの
株式市場の8割に投資するようなもんだ」
瞳「あの米国の市場の8割!! 壮大な規模ですね!!」
更新日:2019/06/14
組入上位銘柄 順位
銘柄名 比率
1 MICROSOFT ORD 4.06%
2 APPLE ORD 3.65%
3 AMAZON COM ORD 3.22%
4 FACEBOOK CL A ORD 1.87%
5 BERKSHIRE HATHWAY CL B ORD 1.65%
美雪「英語ばっかり。マイクロフト。アップル…アマゾン」
賢人「世界の時価総額ランキングのトップ企業ばかりだ…」
ママ「5位のバークシャー・ハサウェイはバフェットの設立した会社だ」
瞳「そうなんですかΣ(゚Д゚)」
ママ「インデックスファンドはプロが運用しているから
株価指数への影響を考慮して銘柄の比率を入れ替える」
美雪「なるほど。私みたいに個別の株を買うとすぐに
株価が下がったりするけど、インデックスファンドは
株価が下がりにくいってことね」
瞳「このETFはいくらから買えるんですか?
個別の株と違ってお金がかかると思いますけど」
ママ「いいとこに目がいくねぇ。
それが安いんだよ。昨日で相場で1口(1株)
たったの265.62ドル。1ドル108円で換算すると28686円」
瞳「それって安いんですかΣ(゚Д゚)」
ママ「安すぎるね。日本株だったら最低でも100株単位から
買わないといけないクソルールだから割高だ。
優良株NTTドコモの今の相場が25万だ。
その点米国株は1株単位で売買できるから得だな」
・分配金回数/年4
・分配利回り1.93%
ママ「分配金とは配当金のことだ。
四半期ごとの配当利回りが2%をぎりぎり下回っている」
過去の支払い履歴
2018 通貨単位:米ドル
.日付 分配金
2018/12/17 1.289
2018/09/26 1.2067
2018/06/28 1.1573
2018/03/26 1.0837
合計 4.7367
ママ「仮に1株(売買単位は1口と表記)買った場合の分配金の額だ」
美雪「年間で合計5ドル未満ね。1ドル108円で換算すると511円くらい。
思っていたよりも利回りが低いわ。パパは配当金重視の
株式投資なら利回り3%が理想だって言っていた割には…」
ママ「たっくんは配当金だけを重視してるわけじゃないんだ。
むしろ配当金重視なら他の商品を買ったほうが良いよ。
旦那の給料の半分以上をつぎ込んだこのETFは、
子供たちの教育費をねん出するのに利用した」
賢人「どういう意味だ?」
ママ「初めから必要な時期になったら現金化することを
前提としていたんだよ。
このETFは評価額がずっと右肩上がりになるから
おそらく永遠に元本割れしない」
瞳「それってΣ(゚Д゚)株価がずっと上がり続けるってことですか?」
美雪「(;゚Д゚) ずっと損益が出ない株ってあり得るの!?」
賢人「母さん。(;´・ω・)さすがに言い過ぎじゃないか?」
ママ「嘘だと思うならこれを読んでみろ」
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」からの引用。
シーゲル博士は時間をかけて過去の膨大な資料の中から統計を取った。
グラフで過去200年間のSP500指数のチャートを調べてみると、
ずっと右肩上がりで成長していることが分かる。
1802年に1ドルの価値だったもの(資産)は
200年後の2003年には実質いくらの価値になったかを示したものだ。
株は597,485ドルになっていいる。何と約60万倍!!
ちなみにこの株というのはS&P500の事である。
つまりS&P500は買って持ち続けるだけで、
何十年か後には何倍にも増えている可能性がある。
どの年代のどの時点で買っても大丈夫といわれている。
ママ「うちの旦那のSP500が増えていたのは、
実は配当金よりも評価額が上がっていったのが大きいんだよ。
つまり株価がどんどん上がり続けたってことだな。
リーマンショックの時はさすがに下がったが、
短期間で回復してずっと上がり続けている」
シーゲル著「株式投資の未来」では2003年までの
チャートが記載されていた。
そこで2003年以降のチャートを分析すると、
2003年~2018年で約3倍になっている。
これは1802年~2003年に続いてみせたと言って良い。
美雪「私が大学に入る前にお父さんに資産額を教えてもらったけど、
SP500ETFの評価額がすごかったのはこれの理由か…。
長期投資が最後に勝つのは間違いないわ」
アマ「短期売買を目的に株価に一喜一憂してる連中が
どんだけ金と時間を無駄にしてることか( ・´ー・`)
株を売買するたびに証券会社に手数料取られてるんだよ。
まさに無駄な経費だ」
賢人(母さんの言い方は相変わらずキツいなぁ…(-_-))
瞳「SP500ETFは、配当金もそこそこ入って、
売る時にも売却益が狙える。
すごいお得な金融商品なんですね」
ママ「だから子育てしながら投資でお金を増やすには
ピッタリな商品と考えられるね。お金が必要になったら
現金化すればいい。その時には確実に増えてる」
賢人「俺もこのETFを200万くらい買いたくなってきた」
ママ「もういらねえだろ。美雪がETFをたくさん持ってるんだから
賢人は日本株でも買えよ」
賢人「えっΣ(゚Д゚)」
ママ「前回の話でも言ったが、家族全員で米国株に
一極集中するのはやめておけ。
おまえらは為替の恐ろしさを知らないんだろう」
為替相場の変動は、複雑奇怪な国際情勢によって左右される。
市場の株価は誰にも予想ができないが、為替はもっと複雑である。
ママ「たっくん(旦那さん)は子供の大学進学の直前にな、
相場が円安の時にうまく両替して日本円に戻してくれた。
運が良かったな。外貨建ての資産ってのは、
必要になった時は日本円に戻さないと使えない。
理由はあたしらはアメリカじゃなく日本で生活してるからだ」
賢人「いくら評価額が大きくなっても、円高の時に
両替したら最終的に為替で損してしまうのか!!」
ママ「そう。例えば外貨預金が意味ないのがこの理由だ。
たとえば米ドルなら長期金利が2%を超えてる。
豪州ドルなら1.4%くらいか。
仮にこれらに自分の金を預けて金利で設けてもな…」
為替(通貨の交換価値)は各国の政治経済、
金融政策、物価を反映して変動する。
外国の金利で一時的にもうけても、
日本円に戻すときは、最後は物価と為替で調整されて
ほとんど利益が出ない可能性をママは指摘している。
美雪「でもパパの言うように長期で保有していれば、
円安の時がいつか回ってくるでしょ」
ママ「それはいつなんだ?」
美雪「え?」
ママ「だから、それはいつなんだ?
外国為替の変動するタイミングなんて神様でも
分からないレベルなんだぞ。
いざお金が必要になった時とは突然だ。
その時に極端に円高だったら確実に損するぞ」
美雪「うーん…(-_-;)」
ママ「現実世界では2017年の終わりまでは114円台の円安だったな。
年明けから半年以上108円前後を推移してる。
美雪の米国株を為替で計算してみなさい。
円安時と比べて今はどれだけ損が出てる?」
(資産は84万ドル)
95,760,000円 レート 114
90,720,000円 レート 108
(※小説用の大雑把な計算です。
実際の為替は、例えば108円.64銭。
$844594.44と語末のセント(44)まで含めて計算)
美雪「日本円で504万円も損してる……?Σ( ̄ロ ̄lll)」
瞳「((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル ごひゃ…ごひゃくまん…!?」
賢人「((((;゚Д゚))))嘘だろ!? 嘘だと言ってくれ!!」
美雪「私の計算がおかしいのかな(∩´∀`)…?」
瞳「信じられないわ!! たった相場が
6円変動しただけだけでこんなに(´Д⊂ヽ!?」
ママ「ただの現実だよ。(-。-)y-゜゜゜
外国為替は変動幅(スプレッド)がでかい。
株価よりもずっとリスクが高い( ・´ー・`)」
まとめると⇒ 外国株、債権の配当でもうけたぜ (∩´∀`)∩
でも両替の時に為替で損したΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン ←ウマしかちゃん。
賢人「FXやってる奴が大損するのは当然だな」
瞳「ネットで聞いたことあるけど、FXってどういう意味なんですか?」
ママ「外国為替・証拠金取引。Foreign exchange の頭文字を取ってFX。
株じゃなくて外国為替で一本勝負する。
証拠金取引だからレバレッジをかけて、元金の何倍もの額を運用できる。
時が来て負けたら終わり。証拠金を払うために生活。人生終わり」
瞳「……えっと?」
美雪「分かりやすいサイトを見つけたよ!!」
FX(外国為替証拠金取引)や日経225先物など証拠金を利用して
取引を行う商品では、株式投資のように売買の都度、
代金を受け渡すのではなく、決済時に売買により生じた損益(差額)のみを
受け渡します。このような取引を「差金決済」といいます。
差金決済では、新規建て時に受渡金額は必要ありませんが、
取引により損失が生じた場合でも決済ができるように一定額の金銭を
預けておく必要があります。この預け入れる金銭を「証拠金」と呼び、
証拠金を使用した取引のことを「証拠金取引」と呼びます。
一般的に、取引に必要な証拠金は、取引金額よりも小さくなるので、
少ない資金で大きな金額の取引を行うことができます。
これをレバレッジ効果といいます。
たとえば、10万円の証拠金で100万円の取引ができる場合、
レバレッジ効果は10倍となります。
瞳「全然分かりやすくないよ(>____
資産の形成をしているため、資産を円で持つことを大切にしているようです。
そのため、投資対象も日本株など円建ての商品が中心となります。
ママ「あたしは外貨建ての資産は好まない。
結婚前にたっくん(旦那の卓也)がバンガードのETFの有用性を
力説してきたから、あたしも多少は融資してやったが」
賢人「バンガード?」
美雪「私がお父さんから渡されたETF(上場投資信託)の会社名だ」
ザ バンガード グループ インク
低コストを売りにした世界最大級の投資会社。
運用資産総額は、9.4兆米ドル(約549兆円)←1ドル112円で
バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社は、
2000年に日本の投資家へのサービスを開始した。
日本の証券会社からバンガードの金融商品を買うことができるのだ。
ママ「ウォーレン・バフェットが生前に妻に残してる遺言がある。
資産の1割を米短期国債に、残り9割をSP500ETFの
インデックス・ファンドに注ぎ込め。
彼はバンガード社のコストの安さを褒めてたぞ」
瞳「コストって何のことですか?」
ママ「ETFは上場投資信託といって、信託にかかる報酬があるんだよ。
つまりプロの連中にめんどくせえ運用を任せるから、
手数料を払うわけだ」
美雪「コストがかかってるの!? (゚д゚)!
お父さんから何も知らされてなかったよ。どうしよ!!」
ママ「この商品に限っては激安だよ。
SBI証券のページをコピペするから全部読め」
『VOO』『バンガード SP500 ETF』
バンガード・S&P 500 ETF (Vanguard 500 Index Fund ETF)は、
総額が大きい米国株式を構成銘柄とするS&P 500指数(同インデックス)の
投資パフォーマンスに連動する投資成果を目指す。
同インデックスは 、米国の主要業種を代表する大型株500銘柄で構成され、
米国株式市場のパフォーマンスを表すベンチマークとして知られる。
分配金回数/年4
分配利回り1.93%
経費率(Total Expense Ratio)0.03%
瞳「/(^o^)\さっぱりわかりません」
賢人「(^○^)心配するな。俺もわからない……」
美雪「私も絶対売るなとしかパパに言われてない…(゚Д゚)」
「S&P500種株価指数」
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社が算出・公表している。
ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している約500銘柄の株価を
浮動株調整後時価総額比率で加重平均して指数化したもの。
1957年3月4日から公表されており、
1941~43年の平均を10として算出している株価指数である。
『米国株式市場の時価総額の約80%』をカバーしており、
世界で最も汎用されている株価指数と言える。
ママ「米国の主な会社500に連動して評価額が推移すると思えばいい。
経費率ってのがコストだ。たったの0.03%だぞ。他と比べたら破格だよ」
瞳「ええっと、仮に100万円分保有してても、0.03だから…」
ママ「300円。税抜きだがな。もう経費は無視していいレベルだ」
美雪「なぁんだ安心した!! 全然お金かからないじゃない!!」
ママ「だから心配するなって言ったろ( ・´ー・`)」
賢人「インデックスって勉強した限りの知識しかないけど、
SP500銘柄にまとめて分散投資するって意味だよな?」
ママ「そのとーり。これを買えばアメリカの
株式市場の8割に投資するようなもんだ」
瞳「あの米国の市場の8割!! 壮大な規模ですね!!」
更新日:2019/06/14
組入上位銘柄 順位
銘柄名 比率
1 MICROSOFT ORD 4.06%
2 APPLE ORD 3.65%
3 AMAZON COM ORD 3.22%
4 FACEBOOK CL A ORD 1.87%
5 BERKSHIRE HATHWAY CL B ORD 1.65%
美雪「英語ばっかり。マイクロフト。アップル…アマゾン」
賢人「世界の時価総額ランキングのトップ企業ばかりだ…」
ママ「5位のバークシャー・ハサウェイはバフェットの設立した会社だ」
瞳「そうなんですかΣ(゚Д゚)」
ママ「インデックスファンドはプロが運用しているから
株価指数への影響を考慮して銘柄の比率を入れ替える」
美雪「なるほど。私みたいに個別の株を買うとすぐに
株価が下がったりするけど、インデックスファンドは
株価が下がりにくいってことね」
瞳「このETFはいくらから買えるんですか?
個別の株と違ってお金がかかると思いますけど」
ママ「いいとこに目がいくねぇ。
それが安いんだよ。昨日で相場で1口(1株)
たったの265.62ドル。1ドル108円で換算すると28686円」
瞳「それって安いんですかΣ(゚Д゚)」
ママ「安すぎるね。日本株だったら最低でも100株単位から
買わないといけないクソルールだから割高だ。
優良株NTTドコモの今の相場が25万だ。
その点米国株は1株単位で売買できるから得だな」
・分配金回数/年4
・分配利回り1.93%
ママ「分配金とは配当金のことだ。
四半期ごとの配当利回りが2%をぎりぎり下回っている」
過去の支払い履歴
2018 通貨単位:米ドル
.日付 分配金
2018/12/17 1.289
2018/09/26 1.2067
2018/06/28 1.1573
2018/03/26 1.0837
合計 4.7367
ママ「仮に1株(売買単位は1口と表記)買った場合の分配金の額だ」
美雪「年間で合計5ドル未満ね。1ドル108円で換算すると511円くらい。
思っていたよりも利回りが低いわ。パパは配当金重視の
株式投資なら利回り3%が理想だって言っていた割には…」
ママ「たっくんは配当金だけを重視してるわけじゃないんだ。
むしろ配当金重視なら他の商品を買ったほうが良いよ。
旦那の給料の半分以上をつぎ込んだこのETFは、
子供たちの教育費をねん出するのに利用した」
賢人「どういう意味だ?」
ママ「初めから必要な時期になったら現金化することを
前提としていたんだよ。
このETFは評価額がずっと右肩上がりになるから
おそらく永遠に元本割れしない」
瞳「それってΣ(゚Д゚)株価がずっと上がり続けるってことですか?」
美雪「(;゚Д゚) ずっと損益が出ない株ってあり得るの!?」
賢人「母さん。(;´・ω・)さすがに言い過ぎじゃないか?」
ママ「嘘だと思うならこれを読んでみろ」
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」からの引用。
シーゲル博士は時間をかけて過去の膨大な資料の中から統計を取った。
グラフで過去200年間のSP500指数のチャートを調べてみると、
ずっと右肩上がりで成長していることが分かる。
1802年に1ドルの価値だったもの(資産)は
200年後の2003年には実質いくらの価値になったかを示したものだ。
株は597,485ドルになっていいる。何と約60万倍!!
ちなみにこの株というのはS&P500の事である。
つまりS&P500は買って持ち続けるだけで、
何十年か後には何倍にも増えている可能性がある。
どの年代のどの時点で買っても大丈夫といわれている。
ママ「うちの旦那のSP500が増えていたのは、
実は配当金よりも評価額が上がっていったのが大きいんだよ。
つまり株価がどんどん上がり続けたってことだな。
リーマンショックの時はさすがに下がったが、
短期間で回復してずっと上がり続けている」
シーゲル著「株式投資の未来」では2003年までの
チャートが記載されていた。
そこで2003年以降のチャートを分析すると、
2003年~2018年で約3倍になっている。
これは1802年~2003年に続いてみせたと言って良い。
美雪「私が大学に入る前にお父さんに資産額を教えてもらったけど、
SP500ETFの評価額がすごかったのはこれの理由か…。
長期投資が最後に勝つのは間違いないわ」
アマ「短期売買を目的に株価に一喜一憂してる連中が
どんだけ金と時間を無駄にしてることか( ・´ー・`)
株を売買するたびに証券会社に手数料取られてるんだよ。
まさに無駄な経費だ」
賢人(母さんの言い方は相変わらずキツいなぁ…(-_-))
瞳「SP500ETFは、配当金もそこそこ入って、
売る時にも売却益が狙える。
すごいお得な金融商品なんですね」
ママ「だから子育てしながら投資でお金を増やすには
ピッタリな商品と考えられるね。お金が必要になったら
現金化すればいい。その時には確実に増えてる」
賢人「俺もこのETFを200万くらい買いたくなってきた」
ママ「もういらねえだろ。美雪がETFをたくさん持ってるんだから
賢人は日本株でも買えよ」
賢人「えっΣ(゚Д゚)」
ママ「前回の話でも言ったが、家族全員で米国株に
一極集中するのはやめておけ。
おまえらは為替の恐ろしさを知らないんだろう」
為替相場の変動は、複雑奇怪な国際情勢によって左右される。
市場の株価は誰にも予想ができないが、為替はもっと複雑である。
ママ「たっくん(旦那さん)は子供の大学進学の直前にな、
相場が円安の時にうまく両替して日本円に戻してくれた。
運が良かったな。外貨建ての資産ってのは、
必要になった時は日本円に戻さないと使えない。
理由はあたしらはアメリカじゃなく日本で生活してるからだ」
賢人「いくら評価額が大きくなっても、円高の時に
両替したら最終的に為替で損してしまうのか!!」
ママ「そう。例えば外貨預金が意味ないのがこの理由だ。
たとえば米ドルなら長期金利が2%を超えてる。
豪州ドルなら1.4%くらいか。
仮にこれらに自分の金を預けて金利で設けてもな…」
為替(通貨の交換価値)は各国の政治経済、
金融政策、物価を反映して変動する。
外国の金利で一時的にもうけても、
日本円に戻すときは、最後は物価と為替で調整されて
ほとんど利益が出ない可能性をママは指摘している。
美雪「でもパパの言うように長期で保有していれば、
円安の時がいつか回ってくるでしょ」
ママ「それはいつなんだ?」
美雪「え?」
ママ「だから、それはいつなんだ?
外国為替の変動するタイミングなんて神様でも
分からないレベルなんだぞ。
いざお金が必要になった時とは突然だ。
その時に極端に円高だったら確実に損するぞ」
美雪「うーん…(-_-;)」
ママ「現実世界では2017年の終わりまでは114円台の円安だったな。
年明けから半年以上108円前後を推移してる。
美雪の米国株を為替で計算してみなさい。
円安時と比べて今はどれだけ損が出てる?」
(資産は84万ドル)
95,760,000円 レート 114
90,720,000円 レート 108
(※小説用の大雑把な計算です。
実際の為替は、例えば108円.64銭。
$844594.44と語末のセント(44)まで含めて計算)
美雪「日本円で504万円も損してる……?Σ( ̄ロ ̄lll)」
瞳「((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル ごひゃ…ごひゃくまん…!?」
賢人「((((;゚Д゚))))嘘だろ!? 嘘だと言ってくれ!!」
美雪「私の計算がおかしいのかな(∩´∀`)…?」
瞳「信じられないわ!! たった相場が
6円変動しただけだけでこんなに(´Д⊂ヽ!?」
ママ「ただの現実だよ。(-。-)y-゜゜゜
外国為替は変動幅(スプレッド)がでかい。
株価よりもずっとリスクが高い( ・´ー・`)」
まとめると⇒ 外国株、債権の配当でもうけたぜ (∩´∀`)∩
でも両替の時に為替で損したΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン ←ウマしかちゃん。
賢人「FXやってる奴が大損するのは当然だな」
瞳「ネットで聞いたことあるけど、FXってどういう意味なんですか?」
ママ「外国為替・証拠金取引。Foreign exchange の頭文字を取ってFX。
株じゃなくて外国為替で一本勝負する。
証拠金取引だからレバレッジをかけて、元金の何倍もの額を運用できる。
時が来て負けたら終わり。証拠金を払うために生活。人生終わり」
瞳「……えっと?」
美雪「分かりやすいサイトを見つけたよ!!」
FX(外国為替証拠金取引)や日経225先物など証拠金を利用して
取引を行う商品では、株式投資のように売買の都度、
代金を受け渡すのではなく、決済時に売買により生じた損益(差額)のみを
受け渡します。このような取引を「差金決済」といいます。
差金決済では、新規建て時に受渡金額は必要ありませんが、
取引により損失が生じた場合でも決済ができるように一定額の金銭を
預けておく必要があります。この預け入れる金銭を「証拠金」と呼び、
証拠金を使用した取引のことを「証拠金取引」と呼びます。
一般的に、取引に必要な証拠金は、取引金額よりも小さくなるので、
少ない資金で大きな金額の取引を行うことができます。
これをレバレッジ効果といいます。
たとえば、10万円の証拠金で100万円の取引ができる場合、
レバレッジ効果は10倍となります。
瞳「全然分かりやすくないよ(>____