セリフ詳細

ゴホン。

話を戻すが、戦争というのはなによりまずは報復であり、一過性のものであり、それが片付いたら戦士の仕事はいったん終了。前面にでていた〈軍事的権力〉は再び後景に退き、首長の〈政治的権力〉が回帰する。
あるいはこう喩えてもいい。〈軍事的権力〉と〈政治的権力〉は、いわばコインの裏表、通常状態すなわちコインが表を向いてるとき、首長はその中心にいるが、例外状態すなわちコインが裏返ってダークな戦争状態へ至ると、戦士が顔を出す、ってわけ。


作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:  国家のない社会(4)

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

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「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・