セリフ詳細

「いや、分かってるんですよ。親父は能力試験で好成績叩き出した俺を褒めてくれたし、国だって俺を勇者にするってことの引き換えに補助金は出してくれてるんですよ。ただやっぱ……俺には隠そうとしてたけど、親父の背中がちょっと寂しそうなの……見ちゃって」

作品タイトル:片道勇者と回収屋

エピソード名:6

作者名:凪池シリル  siril_nagi

12|ファンタジー|完結|7話|11,299文字

ファンタジー, コメディ

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これは、世界を救う勇者の物語、その断片。
華やかな運命があるわけでもなく、壮絶な戦闘が描かれるわけでもない。
ただ。常に物語の中心たる勇者と。世界の裏側の、本来語られることのない存在である回収屋。
交わらないはずの二人が、ふとした拍子で交流を果たしてしまった、そんな二人の、特に意味もないような、ささやかな会話、それだけ。
それでも、誰かの心に何かが残せれば幸い。

あるいは、あえて「一人旅」をする勇者。そんな制限プレイの光景を、世界の住民の視点から描く、そんなメタファンタジー。

完結しました。ありがとうございます。