セリフ詳細

なるほど、話を最初まで戻してしまい、強引にまとめてしまうと、
(1)首長制社会では、〈政治的権力〉〈軍事的権力〉〈宗教的権力〉が、それぞれ首長、戦士、シャーマンに分有されつつ併存していたが、
(2)それらが〈上方排除〉されて〈一者=王〉の身体で結合したとき、いわゆる王権が誕生し、
(3)一方では、〈一者〉の三権をトップダウンで執行すべく中央集権的な家産官僚制が立ち上がっていく。が、

(4)つねに三権は、いつヒビが入ってもおかしくない、再び分解してもおかしくない緊張関係をはらんでた、ってことですね? あと、
(5)王のいわば身代わりのように、生贄とか、もっぱら〈下方排除〉されていく人たちがいる、と。

作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:7 古代エジプト

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

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「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・