セリフ詳細

うむ。それは自分でもわからぬのだ。優勝ははやたなごころの内と思えば、よもやとも思う。しかし案ずる必要こそ無けれ。

というのも先云った通り、大会は二人一組で挑むものなのだから、娘がどれほどの才を輝かせようとも、相手となる男次第で結果はどうとでも変わりうるのだからな。これは納得しなければならん。さりとてゆめゆめつまらぬ匹夫と組ます積りなどないよ。つまり、此度の大会でつまを組む相手は、娘の古くからの許嫁だ。商売仲間のスィンディーナとだいぶ前に約束したのを忘れていたのだが、これを機にと縁談を進めることにしたのだ。これは宴席で重々検討仕合った上でのことで、大きな話が進んだといったのはそれだ。

作品タイトル:エルフの森とユリシーズ

エピソード名:第一場

作者名:ぽちょむ亭もーち  efkefk

25|ファンタジー|連載中|5話|9,265文字

エルフ, レーゼドラマ, チャットノベル, ユリシーズ

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エルフの都で大会が開催される。それは最も優れたエルフの男女を決める為の祭典だった。みずからの娘であるメイの勝利を確信するイルビスは、ジェムナルとの結婚を目論むフローリアに金を貸す。この証文が波紋を呼び起こし、栄光をめぐる物語の幕は開いてゆく。

戯曲

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