セリフ詳細

おおよその、筋道は掴んでいた。恐らくこの男は吸血鬼となった自分を自覚し、自我を保つため、あの刀を手に入れた。しかし、それで防げるほど、魔の力は甘くはない。限界が来た彼は、人里を離れ山へ入った。いずれ躰が朽ちることを待って。彼の不幸は、入った山に同じく人里を離れた、我が師とその娘がいたことだ。

作品タイトル:佐島国奇譚

エピソード名:妖刀事変

作者名:ぺんさん  Pen_san

4|ファンタジー|連載中|1話|4,639文字

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邪な存在をみることのできる主人公が、昔お世話になった師匠の娘を助けるために何とかする話です。
ツイッターでお題を貰い、一時間で短編を書くシリーズです。
お題
『超能力』『救い出す』『刀』『眼鏡っ娘』