セリフ詳細

苛烈なのは性格だけではなく、剣の腕もだった。せめて、剣で勝てれば面目も立ったのだが、何分私は非力なもので、幾度挑んでも、勝てたのはただの一度、道場を私が辞す時だけであった。それも何度任されても挑み、剣の腕ではなく体力と気力で勝ち取った無様な勝利であったから、いつまでも、彼女には生きていて、唯一相手という印象が残っていた。

作品タイトル:佐島国奇譚

エピソード名:妖刀事変

作者名:ぺんさん  Pen_san

4|ファンタジー|連載中|1話|4,639文字

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邪な存在をみることのできる主人公が、昔お世話になった師匠の娘を助けるために何とかする話です。
ツイッターでお題を貰い、一時間で短編を書くシリーズです。
お題
『超能力』『救い出す』『刀』『眼鏡っ娘』