セリフ詳細

しかし、そんな気分も、中の様子を見ると吹き飛んだ。サエは鎖によって、真中の最も太い柱につながれている。服は乱れ、ところどころに血の跡が見える。押さえつける際に、師が付けた傷かもしれない。足元には、彼女がちぎったのだろう、荒縄が散らばっていた。いくら彼女が強いとは言え、異常な力だ。夜毎暴れているのだろう、鎖に削られ、柱も細くなりつつある。

作品タイトル:佐島国奇譚

エピソード名:妖刀事変

作者名:ぺんさん  Pen_san

4|ファンタジー|連載中|1話|4,639文字

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邪な存在をみることのできる主人公が、昔お世話になった師匠の娘を助けるために何とかする話です。
ツイッターでお題を貰い、一時間で短編を書くシリーズです。
お題
『超能力』『救い出す』『刀』『眼鏡っ娘』