セリフ詳細

ちなみに、卑弥呼の墓かもしれない、なんて言われてる奈良県の箸墓古墳はさ、最古級の前方後円墳なんだが、このタイプの古墳はな、その後、畿内を中心に広まっていく。また、副葬品に同じタイプの鏡などが添えられてたりする。
各地に散らばる似たような古墳、似たような副葬品。
なんつーか、まるで仲良しグループだろ。
邪馬台国から、いわゆるヤマト政権への接続関係はよくわからんが、いずれにせよ、「鉄」を求める、先進的文物をシェアしていくための利権連合体のような政治的秩序が生成していたことは間違いないだろう。
ちなみに、邪馬台国ってのは中国側の当て字だからさ、「やまたい国」じゃなくて、ホントは「やまと国」と読むのが正解。

作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:9 律令国家の誕生

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

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「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・