セリフ詳細

「……まったく思いませんね。野良作業しかできねぇ痩せた奴らばかりじゃないですか。それを、わざわざ帝都から騎兵までおしかけてボコスカ切り捨てていく。本当に反吐が出ますね」

作品タイトル:悪の根源は神なるか ―勇者と二人の裏切り者―

エピソード名:異教徒特等殺戮官・ルアス

作者名:偽ディオニシウス  hutonhuton

24|ファンタジー|連載中|3話|12,546文字

異世界, 勇者, シリアス, 魔術要素あり, オカルティズム脱却, 転生要素一切なし, スキル要素一切なし, 聖書ラノベ新人賞

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【キャッチコピー】
■「ファンタジー」の作法を利用することにより、“神の死んだ”現代日本で、キリスト教の神観を展開しつつ、「非キリスト教徒が楽しめるエンタメ作品」に仕上げる■

→「キャッチコピーの意図」と「ファンタジーを選択した理由」については、長くなったため、本編の前に記した。



【あらすじ】(400字)
 「世界の造り主は悪ゆえに、悪しき世界の破壊こそが救済」と説く大帝国には「悪神の僕たる他民族の殺戮こそが悪しき造物主を越え、至高の善神へ至る贄となる」という狂信が蔓延していた。

 悪の蔓延する世界に、やがて一人の青年が現れる。 

 「悪は人の間にだけある。帝国こそがその証明だ」と説く彼は、帝国に抑圧された人々の熱狂を受ける「勇者」となり、幾つもの言葉と奇跡を残したが、帝国に呆気なく処刑され、蜂起を望む人々の多くに失望を与えた。

 それから十年後。

 出世が大好きな青年、異教徒特等殺戮官のルアスは「勇者を信じる狂人」狩りの最中、死病を患い、昏倒中に勇者を見る。彼は告げた。「我が裏切りの弟子だけが病を取り除ける」と。

 運命の導きにより、ルアスは7歳で勇者を売り渡した少女ユダと処刑場で出会う。

 何故か狂人としての死を望む彼女をルアスは理を無視し助け出した。

 帝国に追われる二人は逃亡と闘争の最中に、裏切りえぬ信念に出会う。