セリフ詳細

これは酷い、あまりにも酷過ぎます。私達の祖先でラミロ2世のお父上、サンチョ・ラミレス王はローマへ巡礼の旅に行き、教皇と友好関係を結び、サン・ペドロの僕になると誓ったのです。以後アラゴンはキリスト教の信仰心が篤い国として発展してきました。私は贅沢をしてアラゴンの財政を傾け、不真面目王と呼ばれるようになりました。でも私には夢がありました。娘をフランス王家に嫁がせてフランスとの関係を強め、息子を跡継ぎにしてアラゴンをフランスのような芸術が栄え文化の中心にするという夢です。アラゴン王家の直系の血筋は途絶えましたが、それでもその血を継いでスペインを統治するようになった者が、政治的にフランスと争い、ローマ教皇と対立するようになり、ローマを破壊するように命令したということが何よりも悲しいです。

作品タイトル:アラゴン王家の亡霊たちの呟き

エピソード名:クレメンス7世(2)

作者名:Petronila

147|ファンタジー|連載中|851話|949,402文字

ファンタジー, 過去世, スピリチュアル, 亡霊, スペイン, アラゴンの歴史

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スペイン旅行に行った時について来たらしいアラゴン王の亡霊の呟き