フランス革命との関係性が指摘されています。革命期には、領主裁判権や教会への十分の一税などの封建的特権が廃止されたり、人間の自由や平等、主権在民、私有財産の不可侵などの内容が書かれた人権宣言が国民議会で採択されたりしました。また、ヴァルミーの戦いでフランス軍が勝利した後には王政が廃止され第一共和政が成立しました。
『ワンピース』には、イムを含む世界政府側の権力者が海軍などの武力を用いて世界を支配する秩序が存在しています。世界政府をつくりあげた連合王国の王たちの末裔は世界貴族あるいは天竜人と呼ばれているのですが、彼らはポーネグリフの碑文を解読する研究者たちを殺害したり、加盟国に天上金を天竜人へ貢がせたりしています。この世界政府を打倒しようとするのが革命軍で、革命軍総司令官は世界最悪の犯罪者と認定されています。
また、クローバー博士によれば、後に世界政府となる連合国に滅ぼされた王国があり、世界政府は、リオポーネグリフに書かれている古代王国の存在と思想を脅威に思っています。最後の島ラフテルに到達し海賊王になったゴール・D・ロジャーの船員たちは世界の秘密、歴史のすべてを知ったと答えていて、革命軍総司令官の息子である主人公モンキー・D・ルフィは海賊王を目指しているので、ルフィが革命軍勢力に加わり、世界政府が打ち立てた支配体制を打破し、世界貴族の特権を廃止させ、天竜人の奴隷など、被支配者を隷従から解放する展開が予想されます。