セリフ詳細

二日ほどの時をかけて私は体を清め、いくつか道具を持ち、家を出た。道中の食事と師匠への手土産に、日持ちの良い根菜の類や、毒抜きをし、塩漬けにした梅の実、蓄えていた干物も供に持つ。冬の寒さが身にしみた。しかし、師はこれよりも厳しい、心の寒さに震えているだろう。足取りは早かった。

作品タイトル:佐島国奇譚

エピソード名:妖刀事変

作者名:ぺんさん  Pen_san

4|ファンタジー|連載中|1話|4,639文字

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邪な存在をみることのできる主人公が、昔お世話になった師匠の娘を助けるために何とかする話です。
ツイッターでお題を貰い、一時間で短編を書くシリーズです。
お題
『超能力』『救い出す』『刀』『眼鏡っ娘』