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そのとおりだ。逆に日本人同士なら、あるいは今ここにいる我ときみなら、お互いの間でなにがどう展開していくのか、ある程度予想できるってもんだ。

たとえばさ、我はいきなりきみから殴られたりはしない。そういったことが普通に前提されている。コミュニケーションというのは、こうしたら、こうなるだろう、とか、こうなることはないだろう、とか、お互いに行動パターンがある程度想定できないとさ、そもそも成立困難だろう。
だから異星人とコミュニケーションするというのはハードルが高すぎる。
ちなみに、この類の議論に興味をもったなら、柄谷行人さんの『探求Ⅰ』(講談社学術文庫、1992)とか超オススメだぞ。あわせて読んでみるとよい。

作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:  権力とはなにか?(2)

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

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「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・