セリフ詳細
日本神話の神々がまさに国造りの真っ最中(?)の豊葦原が舞台。日本書紀や古事記を下敷きに描かれた国産のハイファンタジー!
光そのものである
世界は長く光と闇の戦いのはざまにゆれていたのだが、ただいまこの時は光につつまれた地上へ父神の光臨をと願う御子たちの戦いで光の力がつねになく強大となり、すべての暗闇を一掃してしまおうとしていた。
そんな時、この戦いのカギを握る一人の乙女、狭也が月代の王に見い出された。心から光の輝きに恋い焦がれる少女なのだったが、実は彼女は闇の氏族の巫女姫であり・・・。
とまあ、そんなお話ですw
リアルに不死である神様が居る世界で、彼らの観点からは不完全な死んでしまう生き物である人間たちとの断絶感が世界をよく表現しています。同じ言葉を交わしていてもバックグラウンドが違うので齟齬があるのですね。
神々の御業である光や闇のエネルギーの描写はたんたんと、上代文学のように出来事ありきでざっくりすすみます。
それに人間である乙女・狭也の視点がかぶさり、人や心、恋と成長の物語になっているところがこれまたすばらしい。
ジャパニーズ・ハイファンタジーの原点にして最高傑作です♪
作品タイトル:らせんの本棚・IV
エピソード名:『空色勾玉』
★58|創作論・評論|完結|104話|95,832文字
レビュー集, SF, ファンタジー, 実用書, マンガ, コミック, その他, もろもろ, なんでも, ござれ
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【電子書籍化しました!】
星図にも載っていない辺鄙な宙域のはるか奥地、銀河の西の渦状椀のそのはての、地味な隅っこのそのまたはずれに、何の変哲もない小さな黄色い太陽があった。
いくつかの惑星がその重力圏にぶらさがって悠久の昔から飽きもせずくるくると回っていたのだが、その中の、大体一億五千万キロメートルほど太陽から離れたあたりの軌道に、これまたぱっとしない青緑色の惑星があり、このあたりでは地球と呼ばれていたそうだ。
その地球の一角で細々と運営されているGoogle+という過疎SNSの中の、これまたはずれのほうに『本が好きコミュニティ』というささやかな本好きがあつまるコミュニティがあった。
これは、その『本が好き』コミュニティにアップされた、【神楽坂らせん】による本のレビューをアトランダムにコレクションする摩訶不思議なレビュー集である。
※レビューの対象は児童文学からファンタジー、SF、コミックから実用書などなど、とくにジャンルは定めていません。本好きがてきとーに手に取って面白かった本を中心にお送りします。
※各話ごとに一冊(または1シリーズ)の紹介を基本にしています。もともとアトランダムに紹介していますので、どの話から見ていただいてもOKです。お好きなお話からどうぞ♪
※「らせんの本棚」①~③までは、某Kindleでひっそりと電子書籍として出版しておりますので、(アンリミテッド会員ならタダだよ!)古き良き時代の電子の本棚をご覧になりたい方は、そちらのほうをご参照ください。
※各レビューに掲載しております書影などの著作権は各出版社・著者に帰属します。
※電子書籍版は https://www.amazon.co.jp/dp/B07BPCVZBL となります。2018年3月26日夕刻より5日間無料キャンペーンしますのでぜひどうぞー♪