セリフ詳細
なお、ムハンマド・ブン・イドリース・シャーフィイーはイブン・ハンバルより年上の同時代人であるため、後者が前者の弟子であると言われることがよくある。確かにイブン・ハンバルはシャーフィイーの教説の内容をある程度は知っていたとみられ、ヒジュラ暦195年にはバグダードで彼らの生涯でただ一度だけとなる直接の面会も果たしている。しかしながら、Lausto(1960)によると、「イブン・ハンバルはヒジャーズの伝承重視の思想に他の何よりも強い影響を受けている」というイブン・タイミーヤの指摘に鑑みれば「イブン・ハンバルはシャーフィイーの弟子であった」という言説は不適当であり、事実を単純化しすぎた言説ということになる。
作品タイトル:フェリペと学ぶ医学の歴史
エピソード名:71、イブン・ハンバル(2)
作者名:Petronila
★95|日記・個人ブログ|連載中|117話|122,238文字
医学の歴史, 16世紀, スペイン, アスクレピオス, ヒポクラテス, ガレノス
131,166 views
『医学の歴史』について、アクスレピオス、ヒポクラテス、ガレノスなど有名人物を題材に、フェリペとニコラス医師を中心に会話形式で綴っていきます。