セリフ詳細

 過去にも勇者が別の世界からやってきた、って事はありますけども、事例が少なすぎてそこらへんよくわからないんだよね。
 資料を漁ってみても元々別世界でも勇者やそれに準ずることやってる人材が来てるケースばっかりで。でも今回お手紙送ってくれた勇者は、勇者になる前にも紆余曲折あったっていうから多分戦いとは無縁の生活を送ってたと思うんだ。
 ただ、別世界からやってきた人々は一説にはこの世界とは違う霊力だとか、精神力だとかを持ってるらしい。それで、この世界の人々よりもはるかに成長が速いとかそんな話を聞いたことはある。
 しかし可哀想だね。元の世界での生活もあっただろうに、問答無用で呼ばれて戦いに身を投じなければならない。
 選択の余地がない状況。想像するに辛い、つらみが僕を襲います。

作品タイトル:DJマオウのデッドオブナイトラジオ

エピソード名:ふつおたのコーナー@勇者からの手紙

作者名:綿貫むじな  drtanuki

92|ファンタジー|完結|25話|115,713文字

ファンタジー, 魔王, ラジオ, チャットノベル大賞

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ここは魔物が君臨する世界。
人間が支配する世界を「表」とするなら「裏」の世界と言うべきか。
裏世界の魔物たちを統べる魔王が、いったいどういう訳かラジオ放送を始める。
魔王が飛ばすのはプロパガンダか、はたまた本当に普通のラジオなのか?
全てはラジオの電源を点けてみればわかる。聞いてみよう。