セリフ詳細

「うむ。大した高さではなかったんだ。あの程度の高さ、吸血鬼の頃の感覚では、椅子の上から降りるぐらいの高さだ。ところがな、海に落ちる途中、私は自分がすでに吸血鬼でないことを思い出した。時すでに遅し、顔面を打ち付けるように海面に激突したんだ」


作品タイトル:九百年と三十年

エピソード名:第二話、港町

作者名:畑山  hatakeyama

45|ファンタジー|連載中|43話|91,689文字

吸血鬼

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九百年、吸血鬼として生きた男が、人間となり吸血鬼を狩る物語