セリフ詳細

どうだろう。少年愛っていわれる恋愛はけっこう広まっていたみたいだけど。


最近、性に関しても多様性を認めようって運動があるけど、恋愛に関する自由ってどこまで認めることができるんだろうか。


恋愛感情や性的感情を抱かない人が、自分たちの存在をもっと認知してもらおうと努力している人がいて、まあ、こうしたケースは認知されやすいというか、肯定されやすいように思うんだけど、古代ギリシャのように、成人男性が少年を愛するとか、あるいは、成人女性が少女を愛するとか、こういう恋愛になると、社会がどこまでも自由を認めるってわけにはいかないような気がする。


ミルの考えに基づけば、他人の幸福追求を邪魔せず、他人の害とならないような恋愛の場合、その当事者の意志に反するように権力が行使されることは正当化されない。成人男性による少年愛も、成人女性による少女愛も、互いに愛し合っている場合、恋愛感情自体はおおむね認められるのかもしれない。この考えによれば。まあ、少年少女の親が反対するとなると、親の幸福追求を妨害することになりそうだけど・・・。


でも、性的行為となると、事情は変わってくると思う。たとえ、ミルの危害原理に反しない個別のケースが存在するとしても、自由を制限する権利が社会にはあるようにおもう。たとえば、母体保護などの観点から。

作品タイトル:ビブリオカフェ

エピソード名:プラトン アリストファネスの演説

作者名:本の虫  AnUnknownHand

9|その他|連載中|28話|52,528文字

哲学, 文学, 宗教

26,367 views