セリフ詳細

イエス。なんつーか、「外」に共通の敵がいるとさ、みんなの利権を荒らす敵がいるとさ、一般的に言って内輪のまとまりがよくなるものだろう。
で、倭の国だが、考古学の都出比呂志さんによるとな、五王最後の雄略大王の頃、5世紀後半から、次第に中央集権化が進んでいくと言う(4)
もっとも、一口に中央集権っつっても、どの程度? てな問題があるわな。だから一方では、この時点でもまだ、倭の国は所詮ローカル・ボスたちの連合政権だった可能性が高く、王は盟主であり、中央集権は確立していない、とみなす論者もいる。

作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:9 律令国家の誕生

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

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「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・