セリフ詳細

歌舞伎町のカリスマホスト店長、神威(カムイ)の前に突然現れた捨て子の「赤ちゃん」。

超がつくプラス思考の神威は、これは自分自身を成長させるチャンスであると前向きに捉え、ホスト業をしつつ赤ちゃんを育てようと決心するのだった。だが、今の日本で赤ちゃんを育てる困難さは筆舌に尽くし難く、あっという間に彼の店は崩壊の危機を迎えてしまう。

そこで、一計を案じた彼は、赤ちゃんを育てることを目的としたクラウド・ファンディングを立ち上げ、拾ったとはいえ我が子の将来の育英権利をファンドの対象にするのだった。

ITパワー×ホストパワーで、親子の「愛」の代わりはできるのか。赤ちゃんの人生をかけた壮大な実験が始まる。


いやあ、面白かったです。お話の前半は正直縁のないホスト業界のキラキラ日常で読んでいてクラクラしましたけれど、日本の子育て事情の難しさはよく知っているので、これからどうなっちゃうのかしらと色々想像しながら興味深くページをめくっていました。

そして、ガラッと雰囲気の変わる後半では、想像を超える驚きの結果が見事に描かれています。個人的にはこういう未来も賛成ですねー。もちろん、賛否両論あるのでしょうけれど、ね。

作品タイトル:らせんの本棚・IV

エピソード名:『キッズファイヤー・ドットコム』

作者名:神楽坂らせん  K_rasen

58|創作論・評論|完結|104話|95,832文字

レビュー集, SF, ファンタジー, 実用書, マンガ, コミック, その他, もろもろ, なんでも, ござれ

268,995 views

【電子書籍化しました!】

星図にも載っていない辺鄙な宙域のはるか奥地、銀河の西の渦状椀のそのはての、地味な隅っこのそのまたはずれに、何の変哲もない小さな黄色い太陽があった。
いくつかの惑星がその重力圏にぶらさがって悠久の昔から飽きもせずくるくると回っていたのだが、その中の、大体一億五千万キロメートルほど太陽から離れたあたりの軌道に、これまたぱっとしない青緑色の惑星があり、このあたりでは地球と呼ばれていたそうだ。
その地球の一角で細々と運営されているGoogle+という過疎SNSの中の、これまたはずれのほうに『本が好きコミュニティ』というささやかな本好きがあつまるコミュニティがあった。
これは、その『本が好き』コミュニティにアップされた、【神楽坂らせん】による本のレビューをアトランダムにコレクションする摩訶不思議なレビュー集である。

※レビューの対象は児童文学からファンタジー、SF、コミックから実用書などなど、とくにジャンルは定めていません。本好きがてきとーに手に取って面白かった本を中心にお送りします。

※各話ごとに一冊(または1シリーズ)の紹介を基本にしています。もともとアトランダムに紹介していますので、どの話から見ていただいてもOKです。お好きなお話からどうぞ♪

※「らせんの本棚」①~③までは、某Kindleでひっそりと電子書籍として出版しておりますので、(アンリミテッド会員ならタダだよ!)古き良き時代の電子の本棚をご覧になりたい方は、そちらのほうをご参照ください。

※各レビューに掲載しております書影などの著作権は各出版社・著者に帰属します。

※電子書籍版は https://www.amazon.co.jp/dp/B07BPCVZBL となります。2018年3月26日夕刻より5日間無料キャンペーンしますのでぜひどうぞー♪