セリフ詳細

出遅れました、編集Tです。

今回は主にミステリとSF、ファンタジーを担当させていただきました。


『辺獄のパンドラ』について。

河北さんも仰っているように、叙情性がすばらしいです。あと人物の特徴、小道具の使い方が抜群にうまい。40万字の長篇でも、あぁこういうふうにつながるのかと思う瞬間が何度もありました。

仮想空間やAIなどSF的な世界観ですが、SFを読み慣れていない方も十分に楽しめる作品です。設定部分の加筆修正、登場人物の感情の流れ、物語上での役割の整理など、どんどん作品を磨いていただければ。書籍になる日が待ち遠しいです。


今回はプロの作家さんを対象にした賞なので、受賞された方の著作が読めるのが新鮮でしたね。『辺獄のパンドラ』を読了後、すぐに富良野さんの既刊を買ってしまいました。


芹沢さん(海野さん)の『絶対小説』は、どこに連れて行かれるのかわからないメタフィクション。ジャンルフリー、枚数制限無し、とにかくおもしろいもの! というメフィスト賞的な印象を抱く作品で、私もとても文三らしいと思いました。

各エピソードのタイトルもすごく凝っているので、ぜひご覧ください。第1話を読み終わったときの印象と、すべて読み終わったときの印象が(いい意味で)違いすぎて、誰かと語りたくなる小説でした。芹沢さんは他にもいくつかご応募いただいていて、引出の多さを感じています(選考は、あくまで作品単位で行われています!)。


作品タイトル:第1回リデビュー小説賞を振り返る座談会

エピソード名:第1回リデビュー小説賞を振り返る座談会 #1

作者名:講談社タイガ公式  kodansha_taiga

141|創作論・評論|完結|2話|13,345文字

【リデビュー小説賞】, 講談社ラノベ文庫, 講談社タイガ, 講談社ノベルス

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■開催概要
講談社が主催する「NOVEL DAYS リデビュー小説賞」の選考を終えたメンバーによる座談会を開催いたします!20日(月)より開始ですので、今しばらくおまちください。

選考経過についてお話ししたり、惜しくも受賞とならなかった作品についても編集部員が語り合ったりする予定です。

「リデビュー小説賞」募集時に行った座談会もよろしければご覧ください。
https://novel.daysneo.com/works/6f5a50c48f2603b3bf8f95aa64d24310.html