セリフ詳細

時は聖バレンタインデー。あれはお菓子メーカーの宣伝だ、いや陰謀だなどと言われてはいるものの、やっぱり女子としては憧れの人に手作りのチョコレートを手渡して気持ちを伝えたいものである。

本来ならば渡す相手がいないはずのこの学園でも、バレンタイン旋風はしっかりと吹き荒れていた。

われらが菅原(すがわら)ひとみも御多分にもれず(手作りは無理だったので)学内の裏ルート(あのおしゃべりの友人筋からである)でゲットしたチョコをピンクの小袋に詰め、いそいそと先輩方の部屋へやってきたのだった。


だが、扉を開けるとそこには、当然のように小早川栞理(こばやかわ・しおり)宛てのチョコレートの山がうずたかく積み上げられていたのだ。

作品タイトル:もしも敬虔な女子高生が〈神は死んだ〉のニーチェ作『ツァラトゥストラ』を読んだなら

エピソード名:『バレンタイン☆殺人事件』

作者名:神楽坂らせん  K_rasen

304|学園・青春|連載中|46話|125,708文字

哲学, ニーチェ, 学園, 百合風, ラノベ, 神は死んだ, 聖書ラノベ新人賞, 二重人格, もしトラ, もしかして実用?, リアル本紹介, 超解釈

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☆ 女子高生がニーチェを読む!☆

敬虔なミッション・スクールの図書室地下で夜な夜な繰り広げられるという秘密の読書会。
学校では閲覧禁止のはずのニーチェの『ツァラトゥストラ』。
禁じられた哲学書を回し読む少女達は、いったい何を感じ、想うのか。
なぁんて難しそうな雰囲気を超解釈で吹っ飛ばすおちゃらけ哲学もどきの百合風ラノベ。
気がつけばニーチェ以外の本の紹介も出てきて、紅茶にお菓子をいただきながら楽しげに読書会の夜は更けていきます。