セリフ詳細

イエス。ところで、エジプトといえばなんといってもピラミッドだよなぁ。とりわけギザの三大ピラミッド、クフ王のピラミッド。この時代はナルメル王から数百年後になるんだが、このクフ王の息子にして後継者であるジェドエフラーは、今度は太陽神ラーの息子だと言いはじめた。これに付随してラーを祀る神官団の勢力が増していく。

エジプトは多神教でね、いろいろとややこしい。それぞれの神がドッキング、習合したりするしさ。ただ、ファラオは神の化身だろうが神の息子だろうが、いずれにせよ、一般ピーとは異次元の、聖なる存在であるには違いない。
ちなみに何度も名前を出してきたホカート『王権』では、王は太陽であり、神であった、と繰り返し語られている。ホカートに言わせれば、神ではない王は、王ではないのだよ。

作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:7 古代エジプト

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

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「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・