セリフ詳細

来ました! 宇宙戦争!!

SFといえばこれですね! 宇宙戦艦がミサイルやレーザーを撃ち合う戦闘ものです!

と、いうわけで、IIで現代だった舞台はまたまた未来へ、今度は23〜24世紀に移動します。


自らの身体を生体改造し空気を必要としなくなった〈酸素いらず〉(アンチ・オックス)一党。その中でも名家のほまれ高いアウレーリア家の駆る美しき強襲砲艦と、宇宙海賊の戦いがリアルに描かれます。

IとIIでは人間サイズのお話だった気がしますが、今回はなにしろ宇宙の戦闘ものなので一気にスケールアップして宇宙空間に舞台が広がります。アストロイドベルトや木星圏での戦闘艦同士の戦いが本当にリアル。よくあるファンタジックなスペオペとはだいぶ違って、けっこう理屈っぽくてハードSFタッチで良いかんじ。さすがです。


あ、もちろん人間ドラマもありますよ。

なにしろ「天冥の標」ですから、時代は変わって別の世代になっても、いろいろ受け継がれるんだなあ。なんてところもけっこうぐっときちゃいます。

人それぞれ萌えポイントは違うでしょうけれど(私は宇宙の3D空間の戦闘シーンはちょっと想像が追いつかなくなりそうでしたがw)I〜IIのキーワードが随所にあらわれるのでそのたびに別の時代に思いを馳せられるのも良いですねー。

IIで過去(現代)の話が出てきているので、読者は「うわー、あれがこうなったんだ!」って驚き、Iの世界ともつながっているのがちょこちょこわかってぐぬぬと唸れる。そんな作りになっています。


すばらしいです。やっぱり天冥はおすすめですわー☆

作品タイトル:らせんの本棚・V

エピソード名:『天冥の標 III』 アウレーリア一統

作者名:神楽坂らせん  K_rasen

134|創作論・評論|連載中|100話|100,031文字

レビュー集, ネタバレなし, なんでもかんでも, アトランダム, コミック, 小説, SF, 技術書, いろいろあるよ

210,279 views

地道に不定期更新。神楽坂らせんが読んで「グッ!」と来た本達の紹介レビュー集です。
アトランダムに食指が動いた本を乱読しています。
基本、ネタバレはなしで、なるべく内容をバラさずに本の面白さを紹介するように心がけています。
ですから対象本を読む前に読んでいただいてぜんぜんオッケー!
読んだあとから読んでいただくと、「そうそう!」って言いたくなる、そんなレビューにしているつもりです。

順番関係なくどこからでも気になったタイトルをどうぞー♪

※Google+の『本が好き』というコミュニティへの投稿が元になっています。2019年4月にGoogle+が閉鎖されてしまうという話もあり、この先どうなっちゃうのか心配ですが、まあいけるところまでまったり行こうとおもいます〜。