セリフ詳細

そうだ。鉄をな、一昔前でいう石油のようなものだと妄想してくれ。石油ゲットのためのシーレーン確保で争いが勃発するようなもんだ。同時に、石油をめぐって連帯も生まれるだろう。
弥生時代、流れてくる先進的文物の頂上、上流は中国王朝だが、そこへ至るアクセス、パイプ、顔役をめぐっての争いもあったことだろう。
思うに、あえて言い切るならさ、ここで〈第三項・上方排除〉されているのは「鉄」でもある。もちろん、この場合の「鉄」というのは、広~い意味で解釈してくれよ。
で、この〈上方排除「鉄」〉を求めてさぁ、諸々の共同体がね、いわば我も我もとピラミッド状につながり群がっていったのが、なんつーか、邪馬台国だったのかもしれないぞ。

う~ん、利権に群がる連合体、みたいな。

作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:9 律令国家の誕生

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

62,948 views

「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・