セリフ詳細

途中、凍りついた山河を眼にした。覗き込むと、氷の下を泳ぐ、赤、黒、白、大小そろった魚が見えた。普段よりも、数が多い。原因は、すぐにわかった。山中に進むに連れ、彼らを狩る山犬や、熊の死体が散見されたのだ。寒さのせいか、血は殆ど流れておらず、腐臭もなかった。私は手を合わせ、師の屋敷へ急いだ。

作品タイトル:佐島国奇譚

エピソード名:妖刀事変

作者名:ぺんさん  Pen_san

4|ファンタジー|連載中|1話|4,639文字

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邪な存在をみることのできる主人公が、昔お世話になった師匠の娘を助けるために何とかする話です。
ツイッターでお題を貰い、一時間で短編を書くシリーズです。
お題
『超能力』『救い出す』『刀』『眼鏡っ娘』