セリフ詳細

だからこそ、ミナの言葉をそのまま書くだけではダメだと思ったんです。


『お姉ちゃんに書いてほしいの。私の代わりに』と、ミナは私に言いました。

腕が動かないという体のこともありましたけれど、ミナはうまく自分の言葉では伝えられないと思っていたのかもしれません。

どうか書こうか悩んで悩んで、そうしているうちに腕が動かなくなってしまった。

余命に気づいてしまったのではないかと、私はそう感じたんです。

作品タイトル:姉が仕組んだ代筆ストーリー

エピソード名:姉の思惑

作者名:呂兎来 弥欷助(呂彪 弥欷助)  mikiske_n

8|現代ドラマ・社会派|完結|3話|2,097文字

【ラストレター】, 夫婦, 姉妹, 本音, 本当の思い, 病

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病に倒れている妹から、姉は手紙の代筆を頼まれる。
夫へあてた手紙の内容は、果たして不幸を呼ぶのか、幸せを呼ぶのか。

最後に願う思いを叶えたいと姉が仕組んだ代筆ストーリー。
呂彪初のチャットノベルでお楽しみ下さい。