セリフ詳細

メリザンドと再婚した当初はフルクが実権を握り、アンジュー家出身のフランス貴族を側近として登用したが、先代の側近も登用してバランスを取っていた。しかしアンジュー家出身者を重用していた事実は変わらないため、現地の他の諸侯と不仲になり、1134年に義妹でアンティオキア公ボエモン2世の未亡人アリックスが権力独占のため、エデッサ伯ジョスラン2世とトリポリ伯ポンスと結託して娘コンスタンスに権力を渡さない姿勢を示した。フルクは舅からアンティオキアの摂政と義理の姪コンスタンスの後見を受け継いでいたため、直ちにアンティオキアへ急行しポンスを捕らえ、町の住民たちの支持を取り付けてコンスタンスのアンティオキア公位を確保したが、同年にメリザンドの幼馴染でヤッファ伯ユーグ2世が反乱を起こした。反乱は貴族の支持を得られず失敗したが、背景には現地諸侯と新参者たちの対立があり、フルクが前者の支持者であるメリザンドを蔑ろにしていたことも反乱の一因だったため、以後フルクは妻を尊重して政治に参加させ、1136年頃からメリザンドの影響力が強くなった。

作品タイトル:アラゴン王家の亡霊たちの呟き

エピソード名:フルク5世(5)

作者名:Petronila

147|ファンタジー|連載中|858話|955,035文字

ファンタジー, 過去世, スピリチュアル, 亡霊, スペイン, アラゴンの歴史

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スペイン旅行に行った時について来たらしいアラゴン王の亡霊の呟き