セリフ詳細

自分で活動領域を獲得していくにあたって、皆さんに一つだけ。

「仕事ください」「私に〇〇してください」ばかりの一方通行なクレクレ行為だけはやめましょう。


クレクレ行為に出会うのは、小説界のみならず、どこの業界でも、とりわけ経営者間で一番多いようにぼくは感じます。しかし、クレクレ行為は得られるものより失うもののほうが多いとキモに命じましょう。ぼくもクレクレ行為されることしばしばありますが、そうした人と繋がりが継続したことは過去一度もありません。


あらゆる経済交流の出発点はギブアンドテイクです。自分がその相手にギブできないとしたら、単に自分はその相手に相応しくないだけです。テイクを求める名刺代わりに、まずはギブしましょう。


本件最後に、多くの人が誤解されていますが、人脈はそこまで重要な要素ではありません。人脈がないから負けるのだという考えは逃げにすぎません。ご自身に意思があり、ギブアンドテイクが成立しさえすれば、たちまちふさわしい活動領域が広がります。

自著からで恐縮ですが、人脈に関連した箇所があったので以下に転記しておきます。



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革命部が多国籍化したあたりから、人脈はいつでも構築できるようになっていた。望んだ人脈が、コンタクトするだけで手に入った。自分が社会的に高い地位になれば、自分と同じレベルの人脈は、必要に応じてあっという間に形成される。

逆に言えば、いくら人脈があったって無意味なものだ。一介のサラリーマンが、仮に総理大臣と長年の知人だったとしても意味はない。せいぜい酒場で、「アイツは俺の友達でさ~。面倒見てやったこともあるんだよ」などと、あることないこと吹聴できるくらいだろう。

結局のところ、いくら世界のすべての人間と人脈があったとしても、自分の力量に応じたものしか活かせないということだ。人脈を広げるために、人脈を求めるのはナンセンス極まりない。人生で成功するために人脈を広げようと駆けずり回るのは、半人前の白昼夢だ。自分に実力をつけることだけが、人脈を広げるための唯一無二の方法なのである。


『羽月莉音の帝国 8巻』より抜粋

作品タイトル:NOVEL DAYS リデビュー小説賞 座談会(第二部閉幕!)

エピソード名:リデビュー小説賞 座談会 #2-1

作者名:講談社タイガ公式  kodansha_taiga

228|創作論・評論|完結|9話|126,227文字

【リデビュー小説賞】, 講談社タイガ, 講談社ラノベ文庫, 講談社ノベルス

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「NOVEL DAYSリデビュー小説賞 座談会」

現在第二部も終了いたしました。

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■参加者
司会:作家 至道流星

講談社ラノベ文庫 編集長
講談社タイガ 編集長

リデビュー賞応募者のプロ作家の皆様

■開催概要
講談社が主催する「NOVEL DAYS リデビュー小説賞」についての座談会を開催いたします!
この賞を開催するにいたったの経緯や、現在の出版市況、小説に対する思いなどを、縦横無尽に熱く語っていただきます。

「リデビュー小説賞」の応募資格をお持ちのプロ作家の方々からのコメント、ご意見、ご質問なども大歓迎です。

*応募者や応募検討中の方へのご質問などにもお答えいたしますので、今回の座談会への参加者(書き込める方)は「リデビュー小説賞」への応募資格のあるプロ作家の方に限らせていただく形にて開催してみます。

座談会は、2018年10月18日(木)の16時頃~1週間後の25日16時頃までを予定しております。

リデビュー小説の開催概要はこちらをご覧ください。
https://novel.daysneo.com/award/kodansha001.html

*こちらの座談会は開催当時の紹介です