セリフ詳細

もう一つ余談だが、松木武彦さんは認知考古学的観点から、箸墓古墳以降に増えていく巨大前方後円墳について、エジプトのピラミッドと同じ仰視型のモニュメントだと分類している。これは下々に畏敬の念を抱かせ、かつ同時に、帰属意識、連帯感を育む効果があるモニュメントだ。
世界史上、こういった仰ぎみる型のモニュメントは灌漑農耕や都市が発達し、王や軍隊、官僚制が誕生していく時期によくみられる、らしい(2)


作品タイトル:哲学BARへようこそ! - 国家とはなにか?-

エピソード名:9 律令国家の誕生

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

18|社会・思想|連載中|21話|74,412文字

哲学, 思想, 言論, 国家とはなにか, 哲学カフェ

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「哲学カフェ」小説です。
『ソフィーの世界』のようなものだとご理解(ご容赦)ください。
内容に関する間違いの指摘や批判など、大歓迎ですので、ご意見いただき、
随時update訂正していきたいと思います。
そうなりますとまさに「電子版・哲学カフェ」ですね・・・