セリフ詳細

これはもっともらしく見えて解釈によってはどんなこともできてしまう実に危険な思想だと思います。十字軍の時は教皇の演説があったために人々は熱狂し残酷になってしまいました。でもカルヴァンの思想ならば教皇のような高位聖職者でなくても、誰もが神に選ばれた特別な人間だと思って仕事に励み、その仕事が人を騙して金銭や食糧を奪い、命を奪うものであったとしても、自分たちは選ばれていると信じて残酷になってしまうのです。プロテスタントは全ての人間が司祭になる可能性だけでなく教皇と同じだという信念を持つことも可能にしてしまったのです。そして争いが激しい場所にいて現状に不満を持っている者ほどこうした思想に飛びついてしまいます。

作品タイトル:アラゴン王家の亡霊たちの呟き

エピソード名:ジャン・カルヴァン(9)

作者名:Petronila

147|ファンタジー|連載中|851話|949,402文字

ファンタジー, 過去世, スピリチュアル, 亡霊, スペイン, アラゴンの歴史

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スペイン旅行に行った時について来たらしいアラゴン王の亡霊の呟き