セリフ詳細

1148年、第2回十字軍の指導者でフランス王ルイ7世と王妃アリエノール・ダキテーヌ(レーモンの姪で兄ギヨーム10世の娘)がアンティオキアを訪問した。レーモンは、ルイ7世にエルサレムへ向けて南下せず、アンティオキアにとどまってアレッポとカエサリアの征服に協力してくれるように頼んだ。レーモンは美しい姪のアリエノールとの仲の良いところを見せつけたため、周囲の者たちに近親相姦ではないかと疑われた。ルイ7世は彼らが2人だけで時を過ごし、レーモンもアリエノールに惜しみなく愛情をふりそそぐといった具合で、すっかり疑い深くなってしまった。ルイ7世がレーモンへの助力を断ったための当てつけだという見方もあった(南フランスのアキテーヌ人特有の愛情表現で、お互い幼い頃から見知った間柄の2人であるから仕方のないことだという後世の歴史家の意見がある)。ルイ7世は予定を早めてアンティオキアを去った。

作品タイトル:アラゴン王家の亡霊たちの呟き

エピソード名:レーモン・ド・ポワティエ(2)

作者名:Petronila

147|ファンタジー|連載中|858話|955,035文字

ファンタジー, 過去世, スピリチュアル, 亡霊, スペイン, アラゴンの歴史

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スペイン旅行に行った時について来たらしいアラゴン王の亡霊の呟き