血槍の半吸血鬼〜黒翼の少女の血の絆と裏切りの冒険譚〜
多くの出会いと裏切りに翻弄されながらも、黒翼の少女はその胸に希望を抱き、未来への期待に突き動かされ、旅を続ける。
血に塗れた槍を振るう。
その運命の過酷さを知らずにーー。
*
かつて、世界中に突如現れた“殲獣”へ立ち向かう為、人々は種族問わず手を取り合った。
数十年を経て、殲獣の力を掌握した気になり、各種族の王達は戦争を起こした。
戦争の末、王達は、最も人口の多い人族の王を皇帝に立てた。
大陸のほぼ全域を占める帝国の誕生により、歴史上最大最悪の戦争“大陸戦争”は、終結した。
終戦から50年。
帝国西部の端にある、海沿いの小さな村シャトラント。
その村で、槍術の道場を営む、かつて帝国建国の英雄と謳われた、元将軍の男ライトに育てられた半吸血鬼の少女サキ。 ほぼ人族しかいない小さな村で、皆と違う黒い翼を持ちながらも、溌剌な少女に育った彼女は、軍功を挙げ、村に恩返しすることを目的に、15歳にして、帝国の都へと旅立つ。
希望を抱き旅立った少女は、戦いと愛と裏切りの果てに復讐を選ぶのかーーそれとも……
運命に抗う半吸血鬼の少女が紡ぐ戦慄のダークファンタジーが幕を開ける。
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