どこか家族の中に居場所のない十歳の鳥彦は、ある日ふとしたきっかけで散楽俳優の猿麻呂と出会う。次第に打ち解ける二人だが、里でとある祭が行われる事になり…

千年ほど前の日本のどこか。散楽と呼ばれる芸能にたずさわる人々のお話。どこまでも陽気に健やかに流れゆく、血のつながらぬ家族。彼らと出会っては別れてゆく人々。

※歴史上の人物は出てきませんので、なんか古い時代の話だなーという程度で大丈夫です。
　知識人はニヨニヨしてください。
※この作品は2007年に紙媒体及びweb上で桜井雅直・須賀琉名義で公開していたものです。
　この2名義は私ですので転載・盗作等ではありません。