俺嫌な奴になります。
俺は人間が嫌いだ。
昔人よりちょっと違うというだけで、俺が何か嫌なことをしたわけじゃ無いのに酷いいじめを受けた。
その時普通の人としての心は死んだ。
人が信じられなくなり、いい人を演じて人と距離を取るようになった。
そんな俺だったが、ある日都市伝説とも言える 誘う手首の怪異に出会った。
危うく飛び降り自殺をするところだった俺を救ってくれてのは 旋律士 時雨
彼女は美しかった。心が一瞬で奪われた。
俺が築き上げていた心の防壁など一瞬で崩れ去った。
でも俺はイケメンでも才能溢れる天才でも無い。
俺など彼女にとってモブに過ぎない。
だから俺は決めた。
いい人を演じるのを辞めて 彼女と一緒にいる為に『嫌な奴』になる
時雨と共にいる代償として数々の事件に巻き込まれ彼はやがて退魔官となる
そして旋律士を支える屋台骨として活躍していく
これは輝かしい旋律士の活躍の裏で、奮闘する常人の物語でもある
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