双国の騎士 episode3

[ファンタジー]

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「双国の騎士」第三篇となります。
前作「双国の騎士episode2」の投稿時と同様、最後まで仕上がっていないため見切り発車です。
 投稿が不定期になるときがあるかと思いますが、前作に引き続き、お読み頂ければ幸いです。

 本作は、当初、五編程度の長編と考えておりましたが、物語の進行に思ったより時間が掛かっておりまして、この調子でいけば十編以上になるのは間違いないと思います。
 気長にお付き合いいただければ幸いです。

※物語の進行上、暴力や性の描写があります。極力表現を抑えておりますが、ご不快に思われる恐れがありますのでご注意願います。

【物語の紹介】
 三つの宗教が人々の信仰を集め、三つの大きな国家、ピネリー王国、アジェンスト帝国、ミロノ王国が覇権争いを繰り広げる世界。
 かつて邪悪な剣を振るい人々を恐怖に陥れた悪霊の騎士が復活する。
 悪霊の騎士に唯一対抗出来ると伝えられる剣術、見偽夢想流を身に付け騎士を目指す少年、ディーン・ロードがテネア騎兵団に入り成長する物語。
 さらに二人の少年、王になるという野望を持つアジェンスト帝国の若き貴族将校テプロ・アランスト、体格に優れる孤高の山岳民族エムバ族にあって体格コンプレックスを抱えながらも、民を守るため強くなりたいと願う王子アルジが物語に加わっていく。


【登場人物】
◯ディーン・ロード 
 騎士を目指す18歳の少年。家族5人と山奥で暮らしており、自分だけが血の繋がりの無い家族であることを10歳のときに知らされる。育ての父トラルより見偽夢想流剣術《けんぎむそうりゅう》の指導を受ける。空から眺めたかのように地形を俯瞰出来る能力を持つ。

◯テプロ・アランスト
 白の貴公子との異名を持つアジェンスト帝国の21歳の若き将校。気品に溢れ華麗な容姿を持ち社交界では注目を一心に集める。サンド流剣術の達人で王になるという野望を持つ。

◯アルジ
 山岳民族エムバ族の王子で18歳の少年。勇気があり優しい性格だが、体格に優れるエムバ族にあって、背が低いことにコンプレックスを持っている。世界を知るため山賊ヨーヤムサンと行動を共にする。一味の女山賊エリン・ドールに魅了されている。

◯悪霊の騎士
 人間の負の感情につけ入り、地獄に引きずり込む邪悪な剣術、ジュドー流剣術を使い人々を恐怖に陥れる謎の騎士。見る者によって、妖艶な美女や美男子に容姿が変わる。22年前、見偽夢想流剣術《けんぎむそうりゅう》のマスター・ロードによって動きを封じられていたが、復活する。

◯ヨーヤムサン
 多くの手下を従え、アジェンスト帝国領で暴れまわる大山賊。巨軀と額の切創が特徴。冷静かつ大胆不敵で、アジェンスト帝国軍を目の敵にし、軍隊殺しの山賊という異名を持つ。


《テネア騎兵団》
◯マークフレアー・ワーズ
 テネア騎兵団団長兼テネア地方長官。民を守ることを信念としている。人々から太陽の女神、テネアの太陽と呼ばれ崇敬される絶世の美女。

◯サルフルム 
 テネア騎兵団副団長。マウト流武術の達人で鬼のサルフルム、不死身のサルフルムと呼ばれる歴戦の老兵。

◯ローノルド
 テネア騎兵団参謀。都エメラルドの騎士学校で指導者をしていた経歴を持ち、テネアの知と呼ばれる博学の老兵。

◯ロラルド・バサス
 テネア騎兵団第三部隊隊長。飄々とした29歳の男。テンペスト流剣術の達人で、ラーナの実家である道場で腕を磨いていた。

◯ミランドラ・カサス
 女性だけで構成される、テネア騎兵団第七部隊の隊長で29歳の女性騎士。マウト流武術の達人で一撃の剣ミランドラと呼ばれ恐れられる。

◯ラーナ・レム
 アザーブ出身の18歳の少女。実家である、落ちぶれたテンペスト剣術道場の復興を願い、騎士となるため、テネア騎兵団入団を目指す。

◯タブロ・アーグン
 聖地アルフレムの孤児院出身の18歳の少年。幼馴染のジミーと共に自由気ままな旅を続ける。大柄な体格の持ち主でマウト流武術を使う。

◯ジミー・コンデニエンス
 ダブロと同じく、聖地アルフレムの孤児院出身で18歳の少年。タブロとは対照的に小柄な体格。マウト流武術の弓術が得意。

◯ライムトン・バン
 テネア出身の18歳の少年。テネア騎兵団の騎士であった亡父を目標に、エマル流槍術を手に騎士を目指す。

◯リン・ハミンド
テネア出身の18歳の少女。ミランドラに憧れてテネア騎兵団の騎士となる。ラーナとは親友。

◯ステラ牧師
 ルエル教の牧師であった夫がなくなった後も一人で教会を守る老女。飾らない人柄と人生経験からテネアの人々から慕われている。マークフレアーも母として慕う。

◯ランビエル・ソーダ
 テネアの影の王と称される大商人。物腰静かな初老の紳士であるが、ローラル平原一帯の経済や流通に大きな影響力を持つ。


《山賊ヨーヤムサン一味》
◯エリン・ドール 
 ヨーヤムサン一味の四傑の一人。青い瞳を持つ人形のような容姿の23歳の美女。刃でも絶対に斬れない鞭スナイフルの使い手。

◯オバスティ
 ヨーヤムサン一味の四傑筆頭。美女と見間違われる程の華麗な容姿を持つ25歳の男。口が悪く悪舌のオバスティと呼ばれる。自己流だが恐ろしく強い剣術を使う。


《アジェンスト帝国》
◯マントヴァ三世
 現帝。政治は宰相に、軍事は最高司令官に任せきりで、人々からは凡庸な君主と称されている。

◯カウザー
 現帝の双子の弟で、メートフィ教のアルフロルド地方指導者であったが、シルバー大公に代わり宰相の座に着く。

◯マルホード
 アジェンスト帝国第7騎兵団長官。過去三度のローラル平原への遠征経験を持つ歴戦の将。テネア攻略に燃える。


《悪霊の騎士の仲間》
◯ナイトバード 
 傲慢の騎士。アジェンスト帝国第六騎兵団団長。熊のような体格と眼帯と切創が顔の中心で交差した奇怪な容姿を持つ。バルジの町を蹂躙する。

◯オーベル 
 疑心の騎士。悪霊の騎士の側近の一人。人々を疑心暗鬼に追い込む。

◯ナダベル
 憂苦の騎士。悪霊の騎士の側近の一人。ローラル平原で暗躍する。


《パキル騎兵団》
◯ドラングル
 エメラルドの有力貴族出身だが、盗賊騎士団の首領に身を落とす。元テネア騎兵団団長であったマークフレアーの亡父ルーマニデアに憎悪を募らせる。本名はコーネリアン・ユラシル。

◯サンドル
 パキル騎兵団団長兼パキル地方長官。元々はエメラルドの下級貴族であり、ドラングルの実家であるユラシル家に仕えていた。金の亡者で計算高く、人々に圧政を強いる。

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