それいけ!ねあじま君!
3030年東京。
根明人間カリヤ・38歳独身(彼女いない歴38年)は悩んでいた。
毎日内勤の会社の仕事は精一杯真面目にやりきり、
期日はもちろん、上司や周りの間の空気の忖度も守って、
自分ではそこそこだと思うのに、上司の最終評価は何故かいつも低空飛行。
それと会社の同僚たちが次々出世・結婚していくのに、なぜ自分はできないんだろう。
理由は性格?顔?会話術?雰囲気?要領?学歴?親のステータス?
・・・ざっと遡ったご先祖様が何か悪いことした業的な?
いいや、どれもそんなに悪くないと思うよ?最後の先祖は知らないけど。
・・・絶対ネアカニンゲンと呼んじゃうと思う、
根明人間(ねあじま)という苗字が悪いのかな。
いっそ根暗に改名し、知らない町へテンショク・・・、
・・・いいや、どのみちどこ行ったって君は同じと明るく言うみんなの言う事きいて、
もうこのうだつの上がらない人生自体、やめちゃおうかな・・・。
『あら、カリヤ。人間やめちゃうの?もったいない!』
とっても可愛い、それでいてものすごく綺麗な女の人発見。
僕に話しかけてる?
いやぁ・・・。どうせこの僕のいる方向後方に、僕と同名の
うら若きハイスペック彼氏が・・
『・・あんただよ、このボケ子孫!』
な、なんだと、・・彼女の足が、中に浮いている・・!?
・・・ああ、見てはいけないものを僕はみてしまったのかぁ!?
・・・・君は誰だぁぁ!
『・・・私? 君の、約およそ千年前のご先祖の、
真実(マミ)です!よろしくね!』
・・・信じられるか!
『・・・信じろぉぉぉ!
・・・てめえ出世したいだろ?
・・・・彼女ほしいだろぉぉ!
・・ハイスペック妻と結婚して奴等見返してやりたいだろぁぁ!』
・・・!!
彼の生きる喜びに火が付いた・・・!!
カリヤ「是非!是非にも!・・・おねがいします!」
・・・はい。
・・・という内容で、話が進みます。
ファンレター
ファンレターはありません