キズナ――果てにあるもの

作者 優美香

[ファンタジー]

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 ルーンケルンの王が急逝する。その娘、エレーナ王女は二人の男に愛されていた。幼い頃から彼女を見守り育んできた、温和な教育係カイン。野心家で、直情的な軍人レフティ。カインとレフティは転生するたびに「魔王」「戦士」という敵対関係になる、宿命の相手でもあった。
 輪廻のはじまりの遠い昔、レフティは眼前で魔王カインとその側近に両親を惨殺され、幼い妹を奪われている。また、違う輪廻の輪上ではカインは「次に生まれる時は、善人になりたい」と誓いつつも戦士レフティに倒されていた。
 善人になりたいと強く願いながら転生したカインと、生々世々に親の仇を取り続けると誓ったレフティ。ふたりの運命の行方を握る鍵は、ひとりの「女の赤子」であった。
 悔いれば、やり直せるものなのか。それは赦されるものなのか。カインの苦悩はエレーナ女王の戴冠式当日、思いがけない方向で開花することになる。
 新しい戦いが始まろうとしている、今。
「運命に逆らえ」



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