風呂は2億3000万km彼方に

作者 氷川省吾

2032年に人類はついに火星に到達した。そこから企業が開発に参加し、資源の採掘活動が始まった時代の火星。エネルギー系企業のNUT社で6人のクルーが、辺境の土地でメタン採掘施設の建設準備に従事していた。
その中の小川秋子は、不自由な火星での生活を充実させるために、技術力と知識を好き放題に使って欲望を実現しようとする変人だった。今回、彼女が稼いで欲したのは「風呂」だった。

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