積もらない雪、積もる話。

[恋愛・ラブコメ]

5

299

0件のファンレター

そんな積もりもない、12月の夜のこと。
何の脈略もなく、スマートフォンが静寂切り裂いた。
大学生4年生の酒井優人は、表示された画面に目をやった。
『大塚美玖』
優人が引退した、ボランティアサークルの一つ下の後輩の名前だった。
『なんだよ、こんな夜に。』
優人は胸裡で呟いた。

ファンレター

ファンレターはありません